「小学生と学ぶ英語の語源」第110回は間投詞 “oh”「あー、おぉ」です。
今から500年くらい前の16世紀から見られ、「ああ、おお、おや、まあ」などの驚き・恐怖・苦痛・喜びなどを表します。意外と新しい言葉?と思いがちですが、実は h のつかない “O” で、同じように驚き・恐怖・苦痛・喜びなどを表す言葉として古英語期から使われていました。h がつくようになったのは、O を強調したものとして現れたか、またはフランス語 oh、ラテン語 ōh の影響からかと考えられています。
Oh, や Oh! のようにこの語だけでも使われますが、「ああ困った、まあ大変、なんてこった」を表すのに Oh dear (my Lord)! や Oh my (God)! というのもよく使われる表現ですね。どちらも神の名前を呼びかけていますので、そこを避けて Oh dear! Oh my! Oh my goodness! Oh my gosh! のような言い方を好む人もいます。
Oh 以外の間投詞はどんなものがあるでしょうか。
<驚き・感動>
Wow!「わあ!」「すごい!」
Whoa!「おっと!」「うわっ!」
Gosh. / Gee.「おや」「まあ」(←God, Jesus の遠回し表現)
<喜び・称賛>
Yay! / Hurray!「やったー!」
Bingo!「当たり!」「その通り!」
Cheers!「乾杯!」「ありがとう!」
Bravo!「素晴らしい!」「お見事!」
<痛み・不快感・失敗>
Ouch! / Ow!「痛っ!」
Oops! / Whoops! / Gosh!「おっと!」「しまった!」
Eww!「おえっ!」「気持ち悪!」
Ugh!「うわっ!」「あーあ」
Yuck!「マズっ!」「汚い!」
<思考・ためらい>
Uh…/ Um…「ええと…」「あのー…」
Hmm…「ふーむ」「なるほど」
Er…「えーっと」
<呼びかけ・同意・その他>
Hey!「ねぇ!」「おい!」
Aha!「なるほど!」「わかった!」
Phew!「ふうっ」「やれやれ」
Shh!「しっ!」「静かに!」
…など、聞いたことがあるのがたくさんあると思います。
高校生から「明日TEAP受けてきます!」との報告がありました。エライね〜。頑張ってるね〜。
「小学生と学ぶ英語の語源」第109回は “necessary” 「必要な」です。
今から600年くらい前の中英語期に古フランス語 nécessaire から入ってきました。これはラテン語の necesse (必要とする) に基づいており、 ne- (〜ではない)+ *cessis (撤収、引き上げること) が合わさってできています。
後半の *cessis は印欧祖語の *ked-(行く、譲る)に基づいており、上の語の成り立ちからもわかるように、「譲れない」が元の意味で、そこから「必要不可欠な」となりました。
印欧祖語の *ked-(行く、譲る)の「行く」に基づく単語には以下のような語があります。
precede(先に立つ)= pre-(前に)+ cede(行く)
procede(前進する)= pro-(前へ)+ cede(行く)
antecede(先行する)= ante-(前)+ cede(行く)
intercede(間に入る)= inter-(間)+ cede(行く)
exceed(上回る)= ex-(超えて)+ cede(行く)
decease(死亡する)= de-(悪化)+ cease(終わる)
succeed(成功する)= suc-(後に)+ ceed(続く)
すべてラテン語由来の単語です。
よいこのみんなにはちょっと難しい単語なので参考までに。
名詞の necessity「必要、必要性」も同じ頃に古フランス語 nécessité から入り、ラテン語の necessitātem から来ていますが、動詞の need 「必要とする」は英語の本来語なのです!
need については、次回の “n” の項目で!
毎日蒸し暑くなってきました。今日は中学生クラスで夏休み明けのスピーチコンテストの出場者を選びましたが、最初は「やりたくない…」と言っていた子が、ジャンケンで出ないことになったら、「やっぱりやりたい!」と。さて、どうしましょうかね。
「小学生と学ぶ英語の語源」第108回は “major”「大きい方の、主要な」です。
今から700年くらい前の中英語期にラテン語より入ってきました。
ラテン語 magnus(大きい)の比較級 major(より大きい)に由来します。
同じ語の最上級は maximus(最も大きい)で maximum(最大の)がそうです。
印欧祖語の *meg-(巨大な)に基づき、much(たくさんの)、mayor(市長)、mister(男性:~さん)、master(名人、師)、May(5月)などもなんと同じ語源からきています!(”much” でまたたくさん学びましょう)
major の反意語は minor ですが、こちらもラテン語の minus(小さい)の比較級で、最上級は minimus(最も小さい)、英語では minimum(最小の)です。と言うことは、ー(マイナスの、…を引いた)も当然同じ語源ということになりますね。こちらは印欧祖語の *mei-(小さい)に基づきます。
minute(分、少しの間)、 minister(大臣、牧師)、 mince(みじん切りにする)、 menu(メニュー)、 diminish(減らす、小さくする)などが同じ語源の仲間たちです。
ところで major は「より大きな、主要な、重大な」がもとの意味ですが、ここからさまざまな意味が出ています。
音楽用語では 「…長調の」(反対は minor「…短調の」)
法律用語では「成人の」(反対は minor「未成年の」)
大学では「専攻の、専攻」(minor 「副専攻の、副専攻」)
野球では「大リーグ」(minor league「マイナーリーグ」)
これらは17世紀以降に徐々に使われるようになったものですが、基本はmajor(大きい方、主要なもの)⇔ minor(小さい方、主要でないもの)が背景になっているのがわかりますね。