2026.7.17 #108 “major”
毎日蒸し暑くなってきました。今日は中学生クラスで夏休み明けのスピーチコンテストの出場者を選びましたが、最初は「やりたくない…」と言っていた子が、ジャンケンで出ないことになったら、「やっぱりやりたい!」と。さて、どうしましょうかね。
「小学生と学ぶ英語の語源」第108回は “major”「大きい方の、主要な」です。
今から700年くらい前の中英語期にラテン語より入ってきました。
ラテン語 magnus(大きい)の比較級 major(より大きい)に由来します。
同じ語の最上級は maximus(最も大きい)で maximum(最大の)がそうです。
印欧祖語の *meg-(巨大な)に基づき、much(たくさんの)、mayor(市長)、mister(男性:~さん)、master(名人、師)、May(5月)などもなんと同じ語源からきています!(”much” でまたたくさん学びましょう)
major の反意語は minor ですが、こちらもラテン語の minus(小さい)の比較級で、最上級は minimus(最も小さい)、英語では minimum(最小の)です。と言うことは、ー(マイナスの、…を引いた)も当然同じ語源ということになりますね。こちらは印欧祖語の *mei-(小さい)に基づきます。
minute(分、少しの間)、 minister(大臣、牧師)、 mince(みじん切りにする)、 menu(メニュー)、 diminish(減らす、小さくする)などが同じ語源の仲間たちです。
ところで major は「より大きな、主要な、重大な」がもとの意味ですが、ここからさまざまな意味が出ています。
音楽用語では 「…長調の」(反対は minor「…短調の」)
法律用語では「成人の」(反対は minor「未成年の」)
大学では「専攻の、専攻」(minor 「副専攻の、副専攻」)
野球では「大リーグ」(minor league「マイナーリーグ」)

これらは17世紀以降に徐々に使われるようになったものですが、基本はmajor(大きい方、主要なもの)⇔ minor(小さい方、主要でないもの)が背景になっているのがわかりますね。
