2026.5.11 #41 “quickly”
教室の中が一気に夏になりました(^^;) つい最近まで暖房を入れていたのに、今日は換気用のファンを回して暑さを和らげました。体調不良による欠席、早退が本日も2名おりました。
「小学生と学ぶ英語の語源」第41回は “quickly” 「すばやく」です。
形容詞の quick と併せてみてみましょう。
quick 「すばやい」は約1000年くらい前の古英語から見られる本来語です。綴りを見ると英語本来語とは意外な感じがしますよね。古英語では cwic(u) のように綴られていたのですが、中英語以降はフランス語の影響を受けて cw- は qu- のように綴るようになりました。だからフランス語っぽいのですね〜。
この語は印欧祖語の *gʷei(ə)-(生きている)に基づいていますが、はて、これなんて読んだらいいのでしょ?
…と思っていたら、さすが『英語語源ハンドブック』にはちゃんと解説がありました。文字通り(グェイ)のようで良いのでしょうか。そして /gw/ は「グリムの法則」によって後に /kw/ と変わるのですね。
ところで *gʷei(ə)-「生きている」からできた quick も、もとは「生きている」の意味でした。そこから「生き生きとした」「活気に満ちた」という意味になり、動きの速さだけが強調されて「すばやい」の意味になりました。どうやら活気はなくなってしまったようです笑
しかし「生き生きとした」の意味が quicksand(流砂)、quicksilver(水銀)(←液体でコロコロ形を変えて、他の金属とくっついて別の金属に変身するやつ。昔の体温計に入ってた) などにはまだ残っている感じがしますね。
さらに印欧祖語 *gʷei(ə)- に由来する語は、ラテン語 vivere(生きる)より revive(生き返る)、survive(生き残る)、vivid(生き生きとした)などがあります。
表題の “quickly” 「すばやく」は、quick に副詞を作る語尾の -ly がついた語で、こちらも古英語期よりありました。意味はやはり「生き生きと」から「すばやく」に変わり、今では残念ながら「生き生きと」した意味は見られないですね〜
