2026.5.14 #44 “take”
昨日も今日も、中学生クラスにて夏休み中のスピーチ暗誦についてアナウンスをしたところ、「えー!」「ムリ」「そんなのできない」という反応が…。
なんでかな〜。やりもしないうちから「ムリ」と決めつけるのは。まずはやってみたらどうかしら?
小学校高学年クラスでは、毎日ホームワークシートに家庭学習の時間を記入し、単語もダイアログの暗誦も完璧にやってくる子がいます。これは本当に素晴らしいことです。
「やればできる!」の良いお手本ですね。やる前からできないと思っている人!まずは1週間やってごらん。絶対できるから!
「小学生と学ぶ英語の語源」第44回は “take” 「取る」「受け取る」「費やす」「持っていく」「連れていく」…です。
非常に意味が多い語ですが、もとの意味は「つかむ、受け取る」です。
基本動詞でありながら、実は英語本来語ではなく、今から1000年くらい前の古英語期の終わりに古ノルド語(バイキングの言葉)taka より入ってきた語です。古英語での綴りは tɑcɑn – tōc – *tɑcen (現在の take – took – taken)でほぼ似たような形ですね。ただ発音は take と taken の a の部分が /aː/ 、took の oo は /oː/ のように発音されていました。それが「大母音推移」によって
/aː/ → /ɛː/ → /eɪ/ (アー)→(エー)→(エイ)
/oː/ → /uː/ → /ʊ/ (オー)→(ウー)→(ウ)
のように母音の音が変わっています。
「つかむ、受け取る」のような基本的な動作を表す語はもとの英語にはなかったのでしょうか?古英語では niman という語がありましたが、take の方が多く使われるようになり、今では古語や方言で nim として僅かに残るようです。
また nim は過去分詞形の numb から「感覚がなくなった」という意味の形容詞として残っています。発音は /nʌ́m/ です。
My fingers were numb with cold.(寒くて指がかじかんじゃったよ)
のように使います。
take には実にたくさんの意味がありますね。
「持っテイク」Take your umbrella with you.(かさを持って行きなさい)
「連れテイク」Take me out to the ball game. (私を野球に連れてって)
「乗っテイク」I take a bus to school. (バスに乗って学校にいく)
「取る」He took a book from the shelf. (彼は棚から本を取った)
「獲得する」I took the first prize in the race. (レースで1等賞を取ったよ)
「受ける」I took an English exam yesterday. (昨日英語の試験を受けた)
「買う」I’ll take this one. (これください)
「する」take a walk (散歩する)/ take a bath (入浴する)
「(時間が)かかる」Take your time. (ごゆっくり)
「(薬を)飲む」Take this medicine. (この薬を飲んで)
「(写真を)撮る」Can I take a picture here? (ここで写真撮っていい?)
ちょっと書ききれないくらいありますので、このくらいで…(^^;;
