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教室日誌

2026.7.10
カテゴリー: 教室だより

2026.7.10 #101 “fall”

2026.7.10 #101 “fall”

「小学生と学ぶ英語の語源」第101回は “fall”「落ちる、減少する、落下、転倒、秋」です。

 

古英語期より使われている英語本来語です。
動詞は古英語で fallan で「落ちる、倒れる、下がる」の意味でした。
印欧祖語の *p(h)ol-(落ちる)に基づいています。

 

名詞「倒れること、落下」は、古英語では fiell, fyll など別の単語が使われていましたが、中英語期に古ノルド語の fall(落下、戦死、罪、失脚)より fal が使われるようになりました。

 

「秋」の意味は16世紀からで、 fall of the leaf(落ち葉)の短縮か、または「葉っぱが落ちる季節」というイメージの連想から「秋」を表すようになったと考えられています。(「メトニミー (metonymy)」と言います)

 

ところが、現在イギリスでは「秋」は autumn と呼ばれています。
実は古英語では「秋」は hærfest 、そうです harvest「収穫期」が使われていました。これも「収穫の時期」=「秋」のメトニミーですね。
それが今から600年くらい前の中英語期に、ラテン語 autumnus に由来する古フランス語 autompne (automne) が入ってきたため、harvest は「秋」の意味では使われなくなりました。

 

よって、イギリスでは autumn と fall の両方が使われている時期がありましたが、autumn が優勢となって現在に至ります。一方のアメリカでは、イギリスからの初期の移民が使用していた fall がそのまま定着して、現在でも fall が使われているのです。

 

「落ちる」と「秋」は別の意味の単語のため、別々の語源かと思ったよいこも多いと思いますが、実は同じひとつの単語でした!
今度は「春」も気になるところですね~