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2026.10.10
カテゴリー: 教室だより

2026.10.10 #193 “improve”

2026.10.10 #193 “improve”

『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第193回は “improve” 「改善する」です。

 

今から600年くらい前の15世紀にアングロ・ノルマン語 emprower, emprouer(活用する、利益を上げる)から入ってきました。古フランス語のem-(高める)+ prou(利益)、ラテン語の prōdesse(活用する)に基づいています。

 

もともとは「収入を増やす、利益を上げる」という、経済活動に限定的な意味であったのが、一般的に「最大限に活用する、価値を高める」という意味に変化し、さらに17世紀には現在の「改善する」の意味になりました。

 

improve が入ってくる以前、英語本来語では古英語期に gōdian(← good, 良い)、 beterian(← better, より良い)などの語が使われていました。

 

綴りも *improwe のような形になるはずだったのが、 prove(証明する)、approve(認める)などの影響を受けて improve となったと考えられているようです。これらは形は似ていますが、語源的には関係のない語です。

 

prove(証明する)は古英語後期に古フランス語 prover, preuver(試す)から入っています。ラテン語の probāre(試す、証明する)からきています。probāre からは probe(調査する)、probably(たぶん)などの語も派生しています。

 

approve(認める)は中英語期にやはり古フランス語の aprover からで、ラテン語の approbāre(良いと認める)に基づいています。

 

このように、見た目が似ていても必ずしも語源は同じではなく、むしろ綴りをマネしちゃったというのもありますので気をつけなければいけませんね。