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2026.10.23
カテゴリー: 教室だより

2026.10.23 #206 “castle”

2026.10.23 #206 “castle”

『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第206回は “castle” 「城」です。

 

この語は『2度にわたって借用された』とあります!
古英語期にラテン語 castellum(城塞、村)から入ってきましたが、この「村」の意味は16世紀には使われなくなりました。

 

そして11世紀に、このラテン語 castellum(城塞、村)から発達した古ノルマン語の castel(城)が入ってきました。これは古フランス語の chastel で、現在のchâteau(城、要塞、邸宅)に当たります。
ですから、castle と château は「二重語」ということになります。

 

印欧祖語の *kes-(切る)に基づいています。何を切る?切られる?のですかね?もとの意味は「切り離された場所」ということになるのでしょうか。

 

フランス語の château と言えば Chateaubriand(シャトーブリアン)が思いついてしまいます。
牛のヒレ肉(テンダーロイン)の中で、ほんのわずかしか取れない最高級の部位ですが、19世紀のフランスの政治家・作家であり、美食家としても知られたシャトーブリアン子爵(Vicomte de Chateaubriand)にちなんで名付けられたそうです。お城は関係なかった⁈と思いきや、「牛肉の最高級の部位」の代名詞ですから、やはりお城に繋がりそうです。

 

また Château Wine(シャトー・ワイン)なるものもあります。これは château に「(格式高い)ワイン醸造所(ワイナリー)」の意味もあるため、そこで作られた「高級ワイン」を Château Wine と呼ぶようです。やはり「お城」=「高級」なのですね。

 

castle に戻ると、発音がアメリカとイギリスで異なります。アメリカでは /kǽsl/、イギリスでは /kɑ́(:)sl/ と発音されます。日本では「キャッスル」の方を耳にしますね。