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2026.7.12
カテゴリー: 教室だより

2026.7.12 #103 “happy / happen”

2026.7.12 #103 “happy / happen”

日曜日の休日のはずですが、朝から仕事でした(ちーん)

 

今日はW杯準々決勝のイングランド vs ノルウェーがありましたが、英語の歴史を考えると、アングロ・サクソン vs ヴァイキングです!ノルウェーは残念ながら敗退してしまいましたが、応援の「ヴァイキング・ロウ」にはしびれましたね。1000年以上の時を経て、歴史は繰り返されるのか…と感慨深い対戦カードでした。

 

「小学生と学ぶ英語の語源」第103回は “happy / happen” 「幸せな」「偶然起こる」です。

 

言われてみればよく似ている単語ですが、恥ずかしながら私自身がこれまでこの2語の語源が同じであるとは、考えたこともありませんでした(^^;)
さて、どんな繋がりがあるのでしょう?

 

どちらの語も今から700年くらい前に中英語期に古ノルド語から入ってきた語 hap (偶然、幸運)からできています。

 

happy は hap + 形容詞を作る語尾 -y で「幸運な」の意味でした。中英語では happi の綴りで、「幸運な」から「状況に適した、巧妙な」の意味ができ、さらに「状況に満足した、幸せな」と現在の意味が主流となりました。

 

happen は hap + 動詞を作る語尾 -en で「偶然起こる」の意味でした。中英語では happene(n), happe(n) で、意味は現在でもほぼ変わらず「起こる、たまたま〜する」の意味です。

 

happy の関連語を見てみましょう。

 

happy 「うれしい」という幸福感や満足感を表す
glad. happy より強い喜びを表す。心配や苦痛が解消された後の安堵や感謝を含んだ「うれしい」気持ちを示すこともできる
pleased happy や glad よりもかたい語。他の人に起こったことや、他の人がしたことについて「うれしい」気持ちを表すことが多い

『ジーニアス英和辞典』第6版 happy

 

一方、happen の関連語です。

 

happen 何かが偶然に「起こる」ことを表すもっとも一般的な語
occur  何かが偶然に「起こる」ことを表す(happen とほぼ同義)
break out (戦争・暴動・火事など不幸な出来事が)急に「起こる」ことを表す
take place 予想された出来事や、意図された物事が「起こる、行われる」ことを表す

『ジーニアス英和辞典』第6版 happen

 

perhaps 「たぶん」もラテン語 per- (〜によって)+ hap でできていますので同じ語源の単語になります。
注意して単語をよく眺めていると、お友だちがたくさん見つかるかもしれませんね。

 

世の中にたくさんの happy が起こりますように…

2026.7.11
カテゴリー: 教室だより

2026.7.11 #102 “generation”

2026.7.11 #102 “generation”

「小学生と学ぶ英語の語源」第102回は “generation”「世代」です。

 

今から700年くらい前の中英語期フランス語génération, ラテン語 generātiō(n-) から入ってきました。もとは「生み出されたもの、子孫」の意味でしたが、「同世代の人々、世代」という意味で使われるようになりました。

 

印欧祖語の *gen-(生む)に基づきます。
これは前にも出てきました!覚えていますか?これまでに3語あります。
非常に多くの単語がここから生み出されています!
[英語本来語]kin, kind, king, …
[ラテン語]engine, gender, general, generate, genius, genre, gentle, nation, native, nature, pregnant,…
[ギリシア語]genesis, geneous, -gen,…などなど。

 

「世代」というと generation gap(世代間の認識やコミュニケーションのズレ、隔たり)という言葉がありますね。最近では、新入社員の4割弱が3年以内に離職しており、今年も4月に入社したばかりですでに退職代行を利用し、退職をしているケースが何件もあるそうです。こういうのも generation gap の最たる例ですね。教育の現場においても generation gap は常日頃感じております。まあ私の場合は、自分の老いを認識する場面が多いですが…

2026.7.10
カテゴリー: 教室だより

2026.7.10 #101 “fall”

2026.7.10 #101 “fall”

「小学生と学ぶ英語の語源」第101回は “fall”「落ちる、減少する、落下、転倒、秋」です。

 

古英語期より使われている英語本来語です。
動詞は古英語で fallan で「落ちる、倒れる、下がる」の意味でした。
印欧祖語の *p(h)ol-(落ちる)に基づいています。

 

名詞「倒れること、落下」は、古英語では fiell, fyll など別の単語が使われていましたが、中英語期に古ノルド語の fall(落下、戦死、罪、失脚)より fal が使われるようになりました。

 

「秋」の意味は16世紀からで、 fall of the leaf(落ち葉)の短縮か、または「葉っぱが落ちる季節」というイメージの連想から「秋」を表すようになったと考えられています。(「メトニミー (metonymy)」と言います)

 

ところが、現在イギリスでは「秋」は autumn と呼ばれています。
実は古英語では「秋」は hærfest 、そうです harvest「収穫期」が使われていました。これも「収穫の時期」=「秋」のメトニミーですね。
それが今から600年くらい前の中英語期に、ラテン語 autumnus に由来する古フランス語 autompne (automne) が入ってきたため、harvest は「秋」の意味では使われなくなりました。

 

よって、イギリスでは autumn と fall の両方が使われている時期がありましたが、autumn が優勢となって現在に至ります。一方のアメリカでは、イギリスからの初期の移民が使用していた fall がそのまま定着して、現在でも fall が使われているのです。

 

「落ちる」と「秋」は別の意味の単語のため、別々の語源かと思ったよいこも多いと思いますが、実は同じひとつの単語でした!
今度は「春」も気になるところですね~