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2026.7.9
カテゴリー: 教室だより

2026.7.9 #100 “easy / easily”

2026.7.9 #100 “easy / easily”

日々暑くなり、レッスン中に困るのが「蚊」の侵入です。ドアの開閉とともにやってくる奴らとの闘いが、今日もあちこちで繰り広げられました。

 

「小学生と学ぶ英語の語源」第100回は “easy / easily”「簡単な」「簡単に」です。

 

今から800年くらい前の中英語期にアングロ・ノルマン語 *¹ esé から、または古フランス語の aisié(容易な、楽な)からきたと考えられています。

easy は日常的にとてもよく使う言葉ですが、古英語期に使われていた英語本来語の ieþe という語にフランスから入ってきた言葉が取って代わってしまったのです。(なんと!)
中英語での綴りは esi で、語尾の -i が形容詞を作る語尾の -y となったと考えられています。

 

easily も esili の綴りで、副詞を作る語尾の -li (-ly) がついて「容易に」の意味で中英語期に見られています。また名詞 ease「容易、ラク」も ese, aise, eise と綴られ、古フランス語 aise から同じ時期に入ってきています。

 

副詞として easily がありますが、下記のような慣用表現には easy も副詞として用いられる場合があります。

 

take it easy(のんびりやる)
go easy(気楽に構える)
(It is) easier said than done.(言うは易く行うは難し)
Easy come, easy go.(得やすいものは失いやすい、悪銭身につかず)

 

(上記注)*¹  1066年にノルマン・コンクエストによってイギリスに入ってきたフランス語が、イギリスの中で独自に発達していった言葉です。これによって英語は文法構造が複雑だった「古英語」から、文法は簡単になったものの単語はフランス語が混ざり合って複雑になった「中英語」へと変わっていきました。

 

さて、第100回が easy となりましたが、毎日続けることが決して easy というわけではありません。むしろ私にとっては毎日続けることが hard だと思っていたからこその挑戦でした。子どもたちに「毎日少しずつやろうね」と言っている自分が、いったい何を毎日できているのか。そこを問うものでもありました。

 

しかし振り返ってみれば、これだけの記事を1日や2日で書けるか、と考えてみればまず不可能です。毎日少しずつだからこそできるのだと思います。そう考えると、毎日やった方が easier ですね。
これからも子どもたちと共に、ぼちぼちと学んでいきたいと思います。Let’s take it easy!

2026.7.8
カテゴリー: 教室だより

2026.7.8 #99 “data / date”

2026.7.8 #99 “data / date”

今日もグッタリです。

 

「小学生と学ぶ英語の語源」第99回は “data / date”「資料、データ」「日付、デートです。

 

data ラテン語 datum(与えられた:dare<与える>の過去分詞中性形)の複数形です。(ちょっとムズカシイね(^^;)今から400年くらい前の17世紀から使われるようになり「(与えられた)事実、データ」の意味です。

 

一方、date も同じ dare(与える)の過去分詞のこちらは女性形(なぬ!?)data(与えられた)に基づいています。こちらの方が少し早く、今から700年くらい前の中英語期にフランス語を経由して入ってきました。「(与えられた、特定された)日付」の意味で、「(特定の日時に約束して会う)デート、またはその相手」は19世紀になってから使われ始めています。

 

どちらの語も同じラテン語の dare(与える)の過去分詞(与えられた)からきていますが、これは印欧祖語の *dō-(与える)に基づいています。

*dō-(与える)に由来する語は他にも
add(加える:ad-<~の方に>+dare<与える>)
donation(寄付:dōnāre<与える>)
edit(編集する:e-<外へ>+dere<与える>)
pardon(許す:per-<~を通して>+dōnāre<与える>)
などがあります。

 

ところで、data は datum の複数形ですが、「データ」の呼び名が一般的になってきているのか、単数であっても data が使われるようになっているようです。特にアメリカ英語でそのような傾向にあります。単複同形ならまだしも、複数形で datas と二重複数の形も登場しているようで、やや違和感を感じます。

2026.7.7
カテゴリー: 教室だより

2026.7.7 #98 “cap”

2026.7.7 #98 “cap”

七夕の夜ですが、厚い雲に覆われていて星空は仰げなそうです。明日からは急激に暑くなるらしく、いよいよ来たか!…という感じですね。

 

「小学生と学ぶ英語の語源」第98回は “cap”「帽子、キャップ」です。

 

古英語期にラテン語 cappa から入ってきました。

 

「かっぱ?」
「河童」ではなく「合羽」は、cappa に由来するポルトガル語 capa から日本語に入ってきましたので、なんと カッパ と cap は語源が同じ単語ということになるのです。これはオドロキ!

 

古英語では cæppe 「頭を覆うもの、頭巾」の意味で、ラテン語 cappa は「クローク、マント」の「フード」の部分を指していました。この cappa と同じ語源で cāpa という語もあり、こちらは cape(ケープ)、cope(長いマント)の元となっています。また、cappa も cāpa もラテン語の caput(頭)から派生しているため、以下の語も語源が同じ仲間です。

 

capital : capit(かしら)+ al(の)→ 主要な、首都、大文字、資本
cape: cap(頭、先端)→ 岬
captain : capt(長の位にある)+ ain(人)→ キャプテン、船長
kneecap: knee(ひざ)+ cap(頭)→ ひざのさら

『ジーニアス英和辞典』第6版 capital

 

ところで、cap は「(つばのあるふちなしの)帽子」で野球帽の形のものを言いますね。「ふちのある帽子」は hat ですが、こちらはまたあらためて “hat” の項目でご紹介いたしま〜す。