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教室日誌一覧

2026.6.8
カテゴリー: 教室だより

2026.6.8 #69 “understand”

2026.6.8 #69 “understand”

毎日連載の単語の語源は『英語語源ハンドブック』(研究社)に基づいて書いておりますが、その著者のお一人である堀田隆一先生の新刊書『英語史で解く英文法の謎 — なぜ「3単現の s 」をつけるのか』(NHK出版) が手元に届きました!(発売前なのに⁈)

 

そんな訳で、本日のレッスンでは「なぜ eleven, twelve なの?」の項目をクラスで紹介しました。子どもたちは

 

「へー、そうなんだ」

「おもしろ〜い」と興味津々。

 

これからも子どもたちの素朴な疑問を解決していきたいと思います!

 

「小学生と学ぶ英語の語源」第69回は “understand”「理解する」です。

 

古英語期からある英語本来語です。
古英語では understandan と綴られ、もとの意味は「間に立つ」の意味合いでした。文字通りには「下に立つ」イメージですが、「(間であろうが下であろうが)立つ」→「支える」→「理解する」と、ストレートなメタファー(たとえ)が語の意味になっており、「理解する」以外に意味の広がりはありませんでした。

 

現在の動詞の活用形は、understand – understood – understood ですが、15~16世紀には understanden, understand(e), understanded と、過去分詞形が3種類見られました。現在の understood になったのは16世紀後半からで、17世紀に入って一般的に使われるようになったようです。

 

under- で始まる語は、他にも
undergo(下を行く→耐える→経験する
undertake(下を取る→引き受ける
underplay(下で演じる → 強調することを控える
underpin(下にピンを指す→指示する、支える
undermine(下を掘る → 弱らせる
underline(下線を引く → 強調する
underlie(下に横たわる → 基礎となる
などたくさんありますが、「下に」の意味がしっかり出ているのに対し、 understand は「下に」の意味はあまりありませんね~

2026.6.7
カテゴリー: 教室だより

2026.6.7 #68 “talk”

2026.6.7 #68 “talk”

本日、関東甲信越も梅雨入りしました。午後から雨の日曜日です。

 

「小学生と学ぶ英語の語源」第68回は “talk” 「話す」です。

 

古英語期より見られる英語本来語です。
古英語では talian(考える、数える)の意味の語に、中英語期に「繰り返し」を表わす語尾 -k がついて talken(ぺちゃくちゃしゃべる)となりました。現在は語尾の -en が落ちて talk の綴りになっていますね。

 

語尾の -k は “baby” や “daddy” でやった「指小辞」の -y と同じで、「小さく」「繰り返し」の意味を表わします。他にも walk(歩く)、lurk(潜む、こそこそ歩く)、stalk(忍び寄る、つけまわす)などにも見られます。

 

talk の発音は、最初 /talk/(トルク)でしたが、後ろの /l/ の影響で /taʊlk/ (トウルク)となり、やがて/l/ も落ち、現在の /tɔːk/ (トーク)になりました。
/k, m, f, v/ の前の /l/ の音が脱落する変化が起こったのです。
音だけ発音されなくなり、文字は残ったため、ナゾの “l” があるのですね。
half(半分)、folk(人々)、calm(穏やかな)、palm(手のひら)などもそうです。

2026.6.6
カテゴリー: 教室だより

2026.6.6 #67 “salad”

2026.6.6 #67 “salad”

今日もいろいろあった1日でした。

 

小学校1〜2年クラスでのこと。an action figure の単語が登場しますが、だいたいどのクラスでも an action figure ではなく誰かしか「アクション仮面」とリピートする!なんだそれ?

 

聞くところによると「クレヨンしんちゃん」に登場するキャラクターらしいのだが、「仮面」は日本語でしょー!!

 

そのクラスの女の子から、私の身体を労る優しいお手紙を頂戴しました。ありがとう〜(//∇//)

 

「小学生と学ぶ英語の語源」第67回は “salad”「サラダ」です。

 

今から600年くらい前の中英語期にフランス語 salade から入ってきた語です。これはラテン語の sāl(塩)からきており、 salāta(塩で味付けされた)とも関連しています。

 

16世紀から19世紀の間には sallet という形も使われたようですが、現在は salade の e が脱落した salad の綴りとなっていますね。
日本語で「サラダ」と言うため、/sǽləd/ と正しく発音できるよいこは少ないです。ほとんどの子がカタカナ発音の「サラダ」なので発音注意!
おまけにサラダを食べない子は、さらに要注意です!

 

印欧祖語 *sal-(塩)に基づき、塩関連の語に見られる他の語には、
salt(塩)←あたりまえか、salami(サラミ)、sauce(ソース)、salary(給与)などがあります。
salt, salami, sauce には塩気が含まれていますので、簡単に想像できますが、salary はなぜ塩と関係があるのでしょう?

 

『英語語源ハンドブック』には、古代ローマの兵士の給料のことを argentum salarium(塩のための銀貨)と呼んでいたことに由来すると書かれています。当時の給料は塩を買うためだったのでしょうか。我が国の戦国武将上杉謙信も敵の武田信玄に塩を送ったくらいですから、食品の保存や調味料として欠かせない塩は貴重だったのですね。