今日も一日雨…。
天気のせいか、お母さんに怒られたからなのか、幼児さんはブルーな表情で教室に入ってきました。うーん、どしたのかな?まあ、帰りには笑顔になってよかったです。
また、帰りには卒業生が姪っ子ちゃんのお迎えに来てくれました。久しぶり〜!そして彼女は宇宙飛行士の油井亀美也さんの姪っ子さん。油井さんには「県民栄誉賞」が贈られることになったようです。おめでとうございます!
『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第169回は “egg” 「卵」です。
古英語より見られる英語本来語ですが、古ノルド語の影響を受けて現在の綴りと発音になりました。古英語では ǣg の綴りで /æg/ と発音されていたのが、次第に音が変化し、ǣġ /æj/ と発音されるようになりました。それに伴って、中英語期には 綴りが eye, aye, ei, ey となりました。
複数形をつくるとき、古英語では語尾に -ru をつけた eyru, ayru のような形でしたが、中英語期になるとそこにさらに複数形語尾 -en をつけて eyren, ayren となりました。「子・ども・たち」のような「二重複数」の形だったのですね。
一方で、古英語末期に古ノルド語から egg が入ってきました。古ノルド語では語末の g も /g/ と発音されていましたので /ég/ です。これが北部の方からだんだん使われるようになり、 egg の方が優勢になっていきました。複数形は外から入ってきた egg には -s がつきました。egg の方が使われるようになったことから、複数形もこちらが優勢となりました。
本来語のǣg が音の変化に伴い綴りも変化して eye, aye のようになりましたが、英語本来語が現代に残らずに、古ノルド語からきた egg が使われ続けているのは、なんだか不思議な感じがしますね。
また、よいこのみんなの嫌いな野菜でトップ争いをしているのが eggplant(ナス)です。食感がイヤだとか…。
eggplant はアメリカ英語で、もともとは「白いナス」を指してそのように呼んだため「卵のような植物」だったのですね。また米ナスは日本のナスのように長くないです。現在は、皮が紫色でも eggplant と呼ばれるようになりました。
イギリスでは aubergine と言います。18世紀にフランス語から入ってきましたが、アラビア語に由来します。
小4の女の子に「happen(起こる)と同じ語源に基づく語はなんでしょう?」とクイズを出したら、あっさり「happy!」と答えました。すごくない?
『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第168回は “dear” 「親愛なる」です。
古英語期より見られる英語本来語です。
古英語では dēore, dīere、中英語では dere で「愛しい、高価な、立派な、貴重な」の意味でした。元となっている印欧祖語は不明ですが、オランダ語 dier、ドイツ語 teuer, 古ノルド語 dýrr など、ゲルマン語にも広く見られています。
dear は形容詞で「親愛なる、愛しい」の意味ですが、Dear John, のような手紙の最初の呼びかけで使われるようになったのは、15世紀半ばくらいからです。
またOh dear! 「おや、まあ」のように、驚きや苛立ち、不安などを表わす間投詞としての用法は、18世紀ころから見られています。
「高価な」の意味は現在でも残っていますが、14世紀にフランス語から precious、15世紀には同じくフランス語から costly (cost から派生)、さらに17世紀にラテン語から expensive など、多くの語が入ってきたため、今ではあまり使われなくなっています。(→ expensive で後述)
また dear には名詞の意味もあります。中英語期に形容詞から派生し、「愛する者」として使われ始めました。現在でも、我が子や夫、妻などの愛する人に向けて、 Come here, (my) dear. (おまえ、こっちへおいで)のように、主に呼びかけで用いられます。
さらには副詞として「高い値段で」の意味でも使います。主にイギリス英語で
That painting cost me dear. (その絵画は高くついた)
という感じです。
最近では手紙をほとんど書くことがなくなり、おまけに宛名を入れる必要のないメッセージツールでコミュニケーションが事足りてしまっているため、 Dear … , を目にする機会が激減しているように感じますが、いかがでしょうか。
今日からまた新しい週の始まりです。来週はシルバーウィークとなるため、次に中3生と会えるのは英検®にて!みんな、頑張れ!
『英語語源ハンドブック』の見出し語に基づいて英単語の語源を学ぶシリーズ、第167回は “care / careful / carefully” 「注意、世話」「注意深い」「注意深く」です。
care は古英語期から見られる英語本来語です。
古英語の綴りは caru、cearu で「心配、悲しみ、不安、注意」を意味していました。印欧祖語の *gar-(呼ぶ、叫ぶ)に基づいています。(/g/ → /c/ の音の変化は「グリムの法則」で説明できます)
care から派生した careful, carefully も古英語期から見られています。
それぞれ carful, carfullīċe の綴りで「悲しんで、心配して、大切に、用心深い」、「用心深く」の意味でした。
名詞、形容詞、副詞のいずれも「心配や悲しみ」といった意味では現在では使われなくなり、「注意、用心」の意味のみが残っています。
care と似た語で cure(治療する)がありますが、cure はラテン語の cura(心配、注意、治療)に由来し、中英語期にフランス語を経由して入ってきているため、語源的には関係はありません。
ただ、care には中英語期に take care of ~「~の世話をする」に見られるような「世話」という意味が出てきていますが、これは「注意」からの連想で生まれたか、もしくはこのフランス語から入ってきた cure の影響によるものか、と考えられているようです。