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キューバンアメリカン♪
(エリカによるサリーのデッサン)
名古屋市緑区有松 桶狭間 南陵学区にあるECCジュニア緑区清水山教室の栗永皆子です。明けましておめでとうございます。今年もまた新しい年が始まりました。皆さまよろしくお願いします♪
前回の教室日誌ではリサのおじいちゃんがライト兄弟の初フライトを見ていた!という私にとって感動的な出来事をシェアしました。今回はキューバンアメリカンの友人の話をしたいと思います。
エリカはキューバ系アメリカ人です。キューバでおじいちゃんがドラッグストアーを経営していたのですが、ある日を境にそのドラッグストアーは国の物になってしまいました。それまではお店に置いてあるお菓子は食べても大丈夫だったのに、食べると国の職員に叱られるようになり悲しかったと、当時4歳ぐらいだった叔父から聞いたと言っていました。
キューバは、いわゆるキューバ革命で1959年に社会主義共和国になりました。正確な国の名前はキューバ共和国です。エリカの家族はアメリカに渡ることにしました。そして飛行機に乗る際にパスポートを取り上げられました。難民としてアメリカに亡命したのです。もう国へは戻れません。エリカはアメリカで生まれたのでアメリカ人です。でも家族の方々は国を失ったキューバ人です。
アメリカに亡命したキューバ人は200万人いるとされています。フロリダに住んでいる友人ローラと10年ぐらい前にマイアミ旅行をした際にレストランで「あの厨房の人キューバ人だよ」とローラから聞いた意味がやっと分かりました。何がそんなに特別なのかと思ったら、マイアミには本当にたくさんのキューバ人がいたのです。
社会主義になった後のキューバでは、食事は配給制度でその量は十分ではなく、多くの人はアメリカに亡命した家族から送金をしてもらっているそうです。エリカのお母さん側の家族はキューバに残っているので、お母さんからの送金が本当に頼りなのだそうです。
こうしたことも日本に住んでいては社会の教科書で他人事として学ぶだけです。難民、亡命という言葉の持つイメージから何だかかわいそうな人たちというイメージでしたが、その裏には政治的な意味合いが色濃く人としてどう生きていくのかという基本的人権の問題が大きくあるんだなと思いました。
平和と言われる日本に住んでいますが、英語を通して世界を正しく見ることが必要かなと思います。だからと言って何かできるわけではありませんが、知らないより知っていた方が少なくともより人に親切になれるかも。心が豊かな生活をしたいですね♪
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